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2012年8月2日 関塚のライト化が著しい件

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中二日で粛々と進んでいく、地味に殺人日程の今大会ですが、
その中で唯一主力にインターバルを与えられる可能性がありながらも、
一位通過とそれに纏わるブラジル回避の目的も兼ね備えたこの試合。
いかに主力に休みを与えつつ、いかに引き分け以上の結果を得るか。

それに満額回答の結果が伴いました。伴ってしまいました信じられないほどに。
とにもかくにも全く予想だにしてなかったグループリーグ一位通過、本当に素晴らしいです。

お陰様で内村航平の個人総合金メダルを見逃す事になってしまい、
それはそれでかなり失った感が強いんですが、致し方なし。

で、見事に引き分けに持ち込んで決勝トーナメント進出を理想の形で決めたわけですが、
終盤の最終ラインのボール回しとかにまたいちゃもんがつくんでしょうか。
奇しくもなでしこと似たような事態になったわけなんですが、
あの状況でもリスクを冒して勝ちに行けと言うんだったら、
申し訳ないんですが、それはウブ過ぎます。

商業化を色濃く推進している IOC 主催の大会に、
もはや建前だけのアマチュア精神は適応しません。

プロのアスリートが、プロとして最終的な目的の達成のために、プロの判断を重ねてるわけです。

リアリストかロマンティストかと言われれば、完全にロマンティストな私ですが、
その私が言いますが、戦略的引き分け狙いは何も恥ずべき事でもないし、
サッカーの試合の中では、そういった談合試合は当たり前の様に繰り返されてきています。
互いの利害が最低限の所で一致さえすれば、それが折り合う点で妥結するのは、
何もサッカーに限った事ではなく、ビジネスでも同じ事が言えます。
スポーツがビジネスと同じなんて夢がないじゃないかなんて言う人は、
ビジネスに夢が持てない人とも言えるのではないでしょうか。
プロフェッショナルな判断がいかにビジネスライクな側面を伴っていたとしても、
つまりそれはビジネスライクである事がプロフェッショナルな事だという根拠になります。
選手はプロです。その判断の範疇の中で、倫理的に、武士道的に、
著しく逸脱することなく目的を達成できるのであれば、
その選択肢をプロとして遂行する事に、私は何の疑問もそこに感じません。

あまりに青臭く、幼稚に感じます。

それが意外にも結構な割合で存在する事に、正直驚きを禁じ得ません。
積み重ねてきた経験、歴史が、血となり骨となり、
という形で昇華されていない事の証明なのかと思ってしまいます。

渋谷ではしゃぐ人種は、それを血肉として取り込み昇華するのではなく、
単にその目前で起こった事象を消化してるだけなんだなという事を痛感します。

あの層に、結構マジで昇華して欲しいんですが。


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